USCPA(米国公認会計士)試験は、諦めずにやり続ければ合格できる試験と言われています。試験科目は4科目ありますが、今回はその中でも、多くの受験生に取って最大の敵となるFAR(財務会計)科目に焦点を当て、勉強方法や時間、試験内容について詳しく解説していきます。
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USCPA(米国公認会計士)FAR勉強の前に知っておくべきこと
FAR試験は、財務会計と政府・非営利組織会計から構成されており、合格点は75点以上(99点満点)です。出題形式はMC(マルチプルチョイス、いわゆる4択問題)とTBS(タスクベースシュミレーション、実務的な総合問題)であり、MC問題が2つのテストレット、TBS問題が3つのテストレットで構成されます。
財務会計とは
財務会計(Financial Accounting)は、会社や組織が経済活動を行う際に、その財務情報を記録・報告するための会計の一分野です。主な目的は、外部の利害関係者(株主、債権者、投資家、顧客など)に対して企業の財務状況や業績を公正かつ明確に伝えることです。企業会計の主な機能や特徴は以下の通りです
財務報告
企業は決算書を作成し、財務状態や業績を報告します。主な決算書には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書(いわゆる財務3表)などがあります。
会計基準の遵守
企業は一般的に会計基準(例: 米国会計基準(US GAAP)や国際財務報告基準(IFRS)など)に準拠して財務報告を行います。これにより、情報の一貫性や比較可能性が確保されます。USCPA(米国公認会計士)はUSGAAPに基づいて財務報告を行います。
企業会計情報の利用者
企業の財務情報は株主、債権者、投資家、税務当局、顧客などさまざまな利害関係者に利用されます。それぞれの利害関係者が企業の財務状況を評価し、意思決定を行う為に、会計基準に準拠した財務報告を実施する必要があります。
公会計とは
公会計(Public Accounting)は、政府や公共機関、非営利組織など、公共の利益を追求する組織に関連する会計の一分野です。公会計は、企業会計とは異なる特性や規制を持ちます。FAR試験ではもちろん米国の公会計が出題されます。日本人に取ってはまるで馴染みがなく、取っ付きにくい分野でですが、試験での配点は全体の20%と言われていますので、必ず勉強が必要です。
根本的な貸借については財務会計とほぼ同じと思って良いと思いますが、政府特有のトピックが出てきます。
FARの勉強方法
FARの勉強は、まずは予備校の講義やテキストを繰り返して通じて基礎知識を身につけ、その後は問題集に取り組むことが効果的です。問題集での反復学習や理解度の記録、本番形式の演習を行うことで効果的な学習が可能です。また、サンプルテストを活用して試験形式に慣れることも重要です。
MC問題の選択肢全てをしっかりと理解する
USCPA(米国公認会計士)試験、FAR試験のみならず、ただ闇雲に問題を繰り返し解く、という行為はあまりおすすめできたものではありません。特にMCの4択問題は、問題を繰り返し解いているうちに最初の一文を読んだ程度で答えが出てくるようになり、次第に正答率が上がってきます。
正答率が上がってくると、理解した「気」になることがよくあるのですが、実際に模擬試験を受けたりすると、全く出来なかった、ということはよくあることです。
正解でない他の3つの選択肢こそ理解を深める
この方法で問題を解くことで、しっかりと内容をロジカルに脳味噌に定着させることができるので、トピックについての理解が深まります。実際の試験の時も、例えば費用認識の問題が出た場合、「この仕訳は、この原則に基づいて、この期間に応じた費用を認識するので、正解は〇〇だ」と言ったようなロジカルなステップで回答が導かれることになるでしょう。

TBS問題を解くことがMC問題の正答率を上げる
よくやりがちなのが、MC問題ばかりに時間を割いて、TBS問題を疎かにしてしまうことですが、MC問題の正答率を上げたければTBS問題に時間をかけることです。
結局は前述の通り「なぜ?」の繰り返しになるのですが、「なぜこの仕訳を切るのか、どのようにこの数字は作られたのか、どの原則に基づいているのか」を詰めこんであるのがTBS問題なので、TBS問題の理解を深めれば自然とMC問題の正答率も上がってきます。
AICPAのサンプルテストで出題の傾向を掴む
AICPAでは、実際の試験をギュッと凝縮したサンプルテストを無料で提供しているので、必ずこのサンプルテストを受けることをおすすめします。MC問題が10問、TBS問題が2問程度準備されており、試験とほぼ同じ出題構成となっておりますので、出題のコツを掴むことができます。
以下にAICPAのサンプルテストのリンクを貼っておきます。

FARの勉強時間
FARの勉強には400〜500時間程度が必要とされています。これは、1日平均3時間弱、週に20時間程度の学習を毎日5〜6ヵ月継続することで積み上がる勉強時間です。毎日コツコツと勉強することで記憶の定着が図れますので、スキマ時間を有効活用することも重要です。
勉強時間に囚われすぎないように
毎日平均3時間、という目標を設定することは良いことです。しかし、勉強時間を達成することが目標とならないように注意が必要です。
目標はあくまでFAR試験のパスなので、毎日決まった時間に机に迎って、もしくは予備校のアプリを開いて勉強する習慣をつけ、中身のある勉強時間を取るようにしましょう。
スキマ時間を有効活用
通勤中、お昼休みなど、いつもの生活を変えなくても勉強時間は取れます。
・毎日の通勤時間、ニュースを見てるところを問題演習にかえてみる。
・お昼休みのランチ後に10分だけ問題演習の時間を取る。
・予備校の講義をダウンロードして、運動中や家事をしながら繰り返し聞く。
など、無理せず、自分で続けやすい方法でインプット、アウトプットを繰り返すと良いでしょう。
FAR勉強上のポイント
FARの勉強においては、完璧を求めずにコツコツと学習を進めることが大切です。また、インプットはもちろん、必ずアウトプット(問題演習)を重視し、頻出分野や本番形式の演習にも時間を割くことが効果的です。最後に、過去問やサンプルテストを活用して試験の傾向を把握することも重要です。
過去の自分に説明する
インプットした内容をインプットする前の自分に説明してみると理解が定着します。MC問題の4つの選択肢の一つ一つを、なぜ正解なのか、なぜ違うのか、をしっかりと考えます。その上で、インプットする前の知識のない自分に説明してみてください。

満点を求めない
FARのみならず、USCPA(米国公認会計士)試験は75点を取れば合格です。満点を取りたい場合は別ですが、多くの受験生の目的はFAR試験をパスすることです。勉強時間も無限にあるわけではないので、出題頻度が高い分野のみにリソースを割くことも必要です。
模試を受けたり、サンプルテストを何回か受けると、出題の傾向が分かってきます。あまり出題頻度が高くないな、かつ得意ではないな、と感じる分野があれば、それはあながち間違ってはいない感覚だと思うので、思い切って捨てるのもありです。
まとめ
USCPA(米国公認会計士)試験は、合格点が75点以上(99点満点)であるため、継続的な努力によって合格できると言われています。その中でも、FAR(財務会計)科目は多くの受験生にとって最大の難関です。
勉強方法としては、予備校の講義やテキストを通じて基礎知識を身につけた後、問題集やサンプルテストを活用することが効果的です。
また、勉強時間には400〜500時間程度が必要であり、毎日コツコツと勉強することが重要です。ただし、勉強時間に囚われすぎず、スキマ時間を有効活用することも大切です。最後に、模試やサンプルテストを受けて出題の傾向を把握し、満点を求めるのではなく合格を目指すことが重要です。
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