USCPA（米国公認会計士）であれば、身につけておきたい会計関連でのKPIです。会計関連のKPI（重要業績評価指標）は、企業の財務状況やパフォーマンスを測定・評価するために使用されます。
Revenue Growth Rate（収益成長率）
Revenue Growth Rate（収益成長率）は、企業の売上が一定期間内にどれだけ成長したかを示す指標です。このKPIは、企業の収益性や市場での成長ポテンシャルを評価するために重要です。売上成長率は、前年同期や過去数期の売上と比較して、企業がどの程度売上を増やしているかを測定します。
Revenue Growth Rate = (Current Period Revenue – Previous Period Revenue) / Previous Period Revenue x 100
Gross Profit Margin（粗利率）
Gross Profit Margin（粗利益率）は、企業や組織が製品やサービスを提供する際に得た収益から、直接的な製品やサービスの生産にかかったコストを差し引いた金額の割合を示す指標です。一般的には、次のように計算されます。
Gross Profit Margin = (Revenue – Cost of Revenue) / Revenue x 100
粗利益率は、企業の製品やサービスの生産効率や価格設定の適切さを評価するために使用されます。高い粗利益率は、企業が製品やサービスを効率的に生産し、価格設定を適切に行っていることを示し、利益を最大化するのに役立ちます。
Net Profit Margin （純利益率）
Net Profit Margin（純利益率）は、企業や組織がある期間（通常は年次）に得た全ての収益から、その期間に発生した全ての経費や費用（税金、利息、給与、維持費など）を差し引いた後の純利益の割合を示す指標です。一般的には、次のように計算されます。
Net Profit Margin = Net Profit / Revenue x 100
純利益率は、企業の利益性や効率性を評価するための重要な指標です。高い純利益率は、企業が効率的に運営されており、収益が経費や費用を上回っていることを示します。これは投資家や経営者にとって、企業の健全性や収益性を判断する際の重要な要素です。
Return On Assets（総資産利益率）
Return On Assets（ROA、総資産利益率）は、企業がその所有する資産を活用して得た利益の割合を示す指標です。ROAは、企業の収益性や効率性を評価するための重要な指標の一つです。一般的には、次のように計算されます。
Return On Assets = Net Income / (Average) Total Assets x 100
ROAは企業の収益性と資産利用効率を評価するための重要な指標であり、投資家や経営者にとって企業の健全性や運営の効率性を把握するのに役立ちます。高いROAは、企業が効率的に資産を運用し、収益を最大化していることを示し、投資家にとって魅力的な企業と見なされる傾向があります。
Accounts Receivable Turnover（売掛金回転率）
Accounts Receivable Turnover（売掛金回転率）は、企業が売掛金（お客様からの支払いをまだ受け取っていない売り上げ）を回収する速度を示す指標です。この指標は、企業が売掛金を回収し、キャッシュフローを改善する能力を評価するのに役立ちます。
Accounts Receivable Turnover = Net Credit Sales / Average Account Receivables Balance
売掛金回転率が高いほど、企業は効率的に売掛金を回収していることを示し、売上債権のリスクやキャッシュフローの遅延を最小限に抑えることができます。逆に、売掛金回転率が低い場合、企業は売掛金を回収する速度が遅れており、資金が固定されたままである可能性があります。
Accounts Payable Turnover（買掛金回転率）
Accounts Payable Turnover（買掛金回転率）は、企業が買掛金（まだ支払っていない仕入れやサービスの支払い）を回収する速度を示す指標です。この指標は、企業の支払いの効率性や資金管理の健全性を評価するのに役立ちます。
Accounts Payable Turnover = Total Credit Purchase / Average Accounts Payable Balance
買掛金回転率が高いほど、企業は供給業者に対して迅速に支払いを行っており、キャッシュフローを効果的に管理していることを示します。一方で、買掛金回転率が低い場合、企業は支払いを遅らせたり、買掛金を効果的に管理していない可能性があります。
Inventory Turnover（棚卸資産回転率）
Inventory Turnover（棚卸資産回転率）は、企業が棚卸資産（在庫、完成品）をどれだけ速く売りさばくかを示す指標です。この指標は、企業の在庫管理の効率性や、商品の需要と供給のバランスを評価するのに役立ちます。
Inventory Turn Over = Cost of Goods Sold / Average Finished Goods Inventory Balance
棚卸資産回転率が高いほど、企業は在庫を速やかに売りさばき、キャッシュフローを改善し、在庫の費用を削減することができます。逆に、棚卸資産回転率が低い場合、企業は在庫を効果的に管理しておらず、在庫が滞留している可能性があります。
これらはUSCPA（米国公認会計士）であれば、必ず学習する内容ですね。何度も繰り返し練習して体で覚えましょう。
